航空力学のおすすめ参考書

鳥人間で航空力学について勉強したときに使ったおすすめの参考書を紹介する

各ジャンルごとに上から順番に読むといい

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空力

『 紙ヒコーキで知る飛行の原理ー身近に学ぶ航空力学』 小林昭夫

いろいろ読んできた本の中で,一番初心者にとってわかりやすいと思う

大学に入って初めて航空力学を勉強する,設計までやる気はないけどちょっと飛行機のことについて勉強してみたい,そんな人にお勧めできる本

『航空力学の基礎 第3版』 牧野光雄

みんな大好き”銀本”.鳥人間設計のバイブル.これとXFLR5さえあればとりあえず設計は何とかなる.そんな一冊.

逆に設計に興味がない人にとっては無駄にレベルが高い.

普通に難しいので1回で理解しようとは思わず,何度も繰り返して読むといい.

1章,2章前半,6章以降は鳥人間に関係ないので読まなくてよし.面倒な数式の導出も全部飛ばしてよし.

『航空機力学入門』 加藤寛一郎

「おまえ全然入門じゃないじゃないか」と言いたくなる上級者向けの本.機体の動安定に興味が出てきたときに読むといい本.通称”白本”.

機体の安定微係数の計算方法が詳しく書いてある

ある程度基礎が理解できてから読むとたまらなく面白い.

『航空機の飛行力学と制御』 片柳亮二

「機体の安定微係数も計算できたし,さて,フライトシミュレーターでも作るか!」となったときに読むといい本.通称”青本”

安定微係数はすでに計算できている前提で,おもに線形解析の方法について書いてある.予備知識として制御工学を学んでおくと読みやすい

『飛ぶ力学』 加藤寛一郎

どちらかというと楽しい読み物.銀本程度の知識があったほうが読みやすい.2乗3乗の法則とか,ツバメが飛ぶときの尾の形だとか,変化球が曲がる理由だとか,そんな感じ.

剥離については上にあげたどの本よりも詳しく書いてあるので参考にするといい

構造

『グライダーの製作(Ⅰ)「木製ボックス桁」』 (有)オリンポス

木製ボックス桁の設計,製作について書いてある本だが,題材は鳥コン滑空機であり,共通する部分が多い.

とても分かりやすくまとめてあるので,とりあえず必読

購入は以下のサイトから

>>AIRCRAFT OLYMPOS

『複合材料の力学序説』 福田博,邉吾一

古典積層理論について学びたいならこの本

材料力学の復習から積層板の面内剛性,面外剛性へと順序だてて説明してくれる

『飛行機の構造設計ーその理論とメカニズム』

実際の航空機の構造について紹介している本.どちらかというと読み物.すさまじく眠気を誘うのでまだ最後まで読めていない…(←ついに読み切った!)

人力飛行機だけでなく実機の構造にも興味がある人にお勧めの本

『入門 複合材料の力学』 末益博志,日本複合材料学会

おなじく古典積層理論について書かれた本.『複合材料の力学序説』よりもページ数が少ない分いろいろとすっ飛ばして書かれている

相当弾性特性,破壊則についてはこっちのほうが詳しく書いてあるのでおすすめ

『<解析塾秘伝>有限要素法のつくり方!』 石川 博幸,青木 伸輔,日比 学

FEMという深い深い沼の入り口にある素晴らしい本

理論的な数式の導出に加えて実際のExcel VBAのサンプルコードが説明付きでついているので,この本を読めば簡単なFEMのコードを書き上げることができる

設計

Aircraft design: a systems engineering approach

これを見つけたのが日本語の本をあらかた読み終わった後なので最初から最後まで目を通したわけではないが,気になる節をいくつか読んだ限りかなり詳しく書いてある.

全ての章を読んだ感想として,今まで読んだ設計の書籍の中で一番詳しく,一番わかりやすく書いてある本だった.★100個つけても足りないくらいの名著

なぜかネットでダウンロードできる.これが無料で手に入るのがネットの素晴らしいところ

『飛行力学の実際』 内藤子生

『航空機設計法』にくらべて実際の値を決めるための情報が多い.航空機力学についても触れているので,銀本が難しいと感じた人はこれから読んでみるのもいいと思う.

『飛行機設計論』 山名正夫,中口博

いまは絶版になった古い本.なかなかにポエミーで読みづらいが,分厚いぶんデータがたくさん載っていたり,ほかの本には書いてないようなことも書いてあるので一読の価値あり.筆者は読んでないが

『鳥人間コンテスト出場者ガイドブック』 鳥コン事務局

鳥コンの出場者説明会に参加するともらえる

鳥コン初出場チームに向けて,機体の性能向上や設計,製作,さらに飛行を行うための安全指針が書いてある.

世の中にここまで鳥コン機の設計,製作,試験に特化した本はない.「この本の通りに機体を作れば3位以内に入れる」と豪語するほどの良本.とりあえず必読.

航空機設計法ー軽飛行機から超音速旅客機の概念設計までー

航空機の概念設計の手順についてまとめてある.東大の講義の内容をベースにしてある.

設計の全体の流れを知るのにいい本

飛行機設計入門―飛行機はどのように設計するのか

自伝

『零戦 その誕生と栄光の記録』 堀越 二郎

『風立ちぬ』の主人公,堀越二郎さんのゼロ戦開発の記録

とにかく面白い.

戦争のもの悲しさも感じることができる

『ホンダジェット: 開発リーダーが語る30年の全軌跡』 前間 孝則

数少ない戦後の日本の航空機の開発記録

現在の日本の航空産業のこともよくわかる

とりあえず面白い

就活生の業界研究にもおすすめ

『主任設計者が明かす F-2戦闘機開発』 神田 國一

その名の通りF-2の開発記録

日本で行われた国産戦闘機の開発記録

ページ数は少ないのであっさり読めるし非常にためになる

就活生の業界研究にもおすすめ

US-2 救難飛行艇開発物語 (1) (ビッグコミックススペシャル)

『ステルス戦闘機―スカンク・ワークスの秘密』 ベン・R. リッチ

世界初のステルス戦闘機F-117とか世界最速の有人戦闘機SR-71の開発記録

少数での開発に特化しているので参考になることも多いかも

むちゃくちゃ面白い.そして分厚い

『747 ジャンボをつくった男』 ジョー・サッター 

Boieng 367からBoeing 747までの開発記録

こちらは打って変わって世界最大の航空会社の馬鹿でかい規模の開発の話

民間も軍事もどっちも大変ですわ

かなり面白い.そして分厚い

『航研機―世界記録樹立への軌跡』 富塚 清

WWIとWWIIの間に長距離の世界記録を樹立した日本の機体の開発記録

ライト兄弟~リンドバーグ~航研機くらいの飛行機の歴史が学べる

普通に面白い.

日本の名機をつくったサムライたち 零戦、紫電改からホンダジェットまで

夢を翔んだ翼 ボイジャー ―無給油無着陸の世界一周機

世界初の無給油無着陸世界一周飛行を成し遂げたボイジャーについての本

技術的な開発記録というよりは,ボイジャーのプロジェクトの日本への影響とかが書かれている

少し物足りない

小説

『推定脅威』 未須本 有生

まさかの航空機×推理小説

航空力学をゴリゴリに使ったトリックにニヤリとせずにはいられない

というかこの小説を心の底から楽しめるのは航空力学を勉強した人の特権だと思う

最高に面白かった

東野圭吾のガリレオシリーズとかが好きな人は必読

『リヴィジョンA』 未須本 有生

『推定脅威』の続編

今回は推理小説じゃなくて半沢直樹みたいな企業小説

主人公が単座戦闘機を複座に改修するために奮闘する話

そこら辺の大学の集中講義なんかよりも全然ためになるし,もちろん面白い

『ドローン・スクランブル』 未須本 有生

シリーズ3作目

今流行りのドローンをメインにした話

航空機メーカー3社の共同開発が熱い

『音速の刃』 未須本 有生

シリーズ4作目

今回はサブストーリーとしてH〇NDAジェットのような小型ビジネスジェットの開発も出でくる

面白さは言わずもがな

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