独学で航空無線通信士をとったときの勉強方法や感想など
航空無線通信士とは
航空無線通信士の資格を取った
やったぜ pic.twitter.com/dHsL2cz9SV
— いーそー (@mtk_birdman) March 11, 2022
航空無線通信士とは飛行機のパイロットになるために必要な国家資格である
航空運送事業用航空機に開設された航空機局や、この航空機と通信を行う航空局の航空管制官などで、通信操作に従事する者が、必ず取得しなければならない必置資格である。なお航空機使用事業であれば航空特殊無線技士でもよいため、取得者の大半は航空会社のパイロットと整備士、航空管制官である。
航空無線通信士 - Wikipedia
趣味で自家用機やグライダーを操縦するためにも必要な「航空無線特殊技師」の上位資格なので,趣味で飛行機に乗りたい人にも役に立つ資格である
受験資格はなく,免許取り消しにならない限り死ぬまで有効な終身資格なので,時間があるときに取っておくことができる
昭和33年以前の従事者免許には有効期限がありましたが、無線 従事者資格は、その資格の取得に必要な知識・技能について免許を受ける際に確認しているため、現在では免許の取消しとならない限り生涯有効(終身資格)となっています。
総務省 電波利用ホームページ|免許関係|よくあるお問い合わせ
無線従事者国家試験の受験については、年齢、性別等について何の制限もありません。どなたでも受験することができます。
無線従事者資格についてのFAQ _ 公益財団法人 日本無線協会
第三級及び第四級アマチュア無線技士国家試験では小学校就学前の方が、また、第一級及び第二級アマチュア無線技士国家試験では小学生の方が、それぞれ合格している例があります。
試験の概要
ポイントは以下の通り
試験期日 | 年2回(2月下旬と8月下旬) |
申請受付期間 | 試験期日の2ヶ月前の1日~20日までの間(12月と6月) |
申請方法 | インターネットから申請 |
試験手数料 | 9,363円 |
受験料支払方法 | コンビニまたはペイジーで支払い |
受験票 | 電子メールにて受け取り(A4用紙に印刷して当日持参) |
結果通知 | 3週間後にメールで通知 |
免許申請 | 合格後3か月以内に管轄の総合通信局等に申請書を提出(郵送可) |
年に2回しか試験がないので,とにかく申請を忘れないように
筆者は過去に2回ほど「あっ...」という経験がある
教材・勉強方法
試験科目は無線工学,法規,英語(会話/筆記),電気通信術(送話/受話)の4科目
無線工学,法規,英語の会話と筆記は選択式の問題,英語の会話と電気通信術の受話はリスニング,電気通信術の送話は試験官と1対1でスピーキングである
勉強のポイントは「ひたすら過去問」「電気通信術はアプリで練習」だと思う
筆者自身は,1か月くらい前に教材を1周し,それ以降はひたすら過去問を解き続けた(1日1年分のペースで13年分)
過去問をやってみるとわかるが,毎年同じような問題が出ている
教材
ググって1番上に出てきたやつ
よくわからない単語がいっぱい出てくるが,よくわからないままでも試験は合格できる
試験範囲について必要な知識はきちんと網羅されているので,「何が書いてあるか,どこに書いてあるか」を把握することを目指して1回読み,その後は過去問を解きながらわからなかった箇所を適宜参考にするといいと思う
過去問
航空無線通信士の勉強でとにかく大事な過去問は公式から過去2回分がダウンロードできる
さらに,下のサイトで2002年以降の過去問がダウンロードできる
これらの過去問をとにかく解いて解いて解きまくる
筆者は試験までに13年分を解いた
5年分くらいやると自信が出てきて、10年分を超えたあたりから選択肢を見るだけで正解がわかるようになる
電気通信術の練習は下のアプリからできる
英会話のリスニングは,過去問をGoogleDriveにアップしてドキュメントとして開き,問題文をGoogle翻訳に貼り付けて音声を聞いた
後述するが、電気通信術の受話の音声はコッテコテの日本語訛り(もはやカタカナ英語)で、英会話の音声も訛りが混じっているので注意が必要である
試験を受けた感想
- 無線工学/法規/英語(筆記)はマークシート形式
- 試験開始後45分で退出可能
無線工学/法規
- 過去問をやっておけば問題なし
英語
- 先に英会話をやってから、そのまま筆記の試験
- 英会話は、遅い→ちょっと遅い→普通の速さで3回読まれる
- 英会話の読み上げは若干の訛りあり(どこの訛りかはわからなかった)
- 1回目の音声は遅さと訛りですごく聞き取りづらい
- 3回目の読み上げ速度がGoogle翻訳と同じくらい
- 音声読み上げ後の回答時間は1分
- 次の問題が読み上げられる10秒前にアナウンスあり
- どの過去問よりも難しかった気がする
電気通信術
- 先に受話の試験を行う
- 受話の英語の読み上げ音声はコッテコテの日本語訛り(とくに「びくたー」がひどい)
- 受話試験の本番前に練習としてAからZまでが一通り読み上げられるのでそこで読み上げ音声の発音を確認しておく
- 聞き取ったフォネティックコードは回答用紙に手書きで記入するので、大文字の「U」と「V」の書き分けを練習しておくといい
- 受話の試験が終わると回答用紙を回収される
- 送話は50人程度の受験生に対して3人の面接官
- これまでの試験を受けた講堂のような場所の、前方ステージの横2カ所と隣接する小部屋の3カ所で実施された
- 受験番号順に呼ばれるので、自分の順番が来るまで講堂の後ろのスペースで待機
- 小部屋では面接官と向かい合って一対一
- 「始めます、本文」と「終わり」と言うように指示がある
- 送話の試験後、「修正箇所ありません、満点です」と言われた
- 試験官が計測した読み上げ時間は1分40秒(目安は2分)
- 最後から5人目くらいで呼ばれて、受話の試験開始から80分後に解放
自己採点
無線工学、法規、英語筆記、英会話の問題用紙は持ち帰ることができる
1週間もしないうちに公式サイトに問題と解答が公開されるので、自己採点ができる
自己採点の結果は
- 無線工学:69/70
- 法規:98/100
- 英語:96/105(英会話35+筆記51)
だった
合格後の手続き
試験当日に、いつ結果発表を行うかが通知される
今回は試験2週間後の金曜日にメールで通知が来た
合格通知が届いたら、3か月以内に総務省総合通信局あてに無線従事者免許申請書を提出する
航空通の免許届いた✨ pic.twitter.com/HBOQzoqrHa
— いーそー (@mtk_birdman) June 7, 2022
まとめ
航空無線通信士をとったときの感想などをまとめた
過去問をしっかりやっておけば何とかなると思うので、興味がある人は空いた時間にぜひとってみてはいかがだろうか
そのときは試験の申し込みを忘れないように気を付けてほしい
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