WindowsのVisual Studio CodeでCloud LaTeXの実行環境を構築する方法について説明する
Cloud LaTeXとは、環境構築がめんどくさい言語ランキング堂々の第1位に君臨するLaTeXがウェブで簡単に使えてしまうとても便利なサービスである
↓vscodeをまだインストールしていない人はこちら
↓Visual Studio Code の公式サイトにアクセスする
「Windows」をクリックする
ダウンロードされた VSCodeUserSetup-x64-1.64.2.exe をダブルクリックして実行する
使用許諾契約書を読んで「同意する」にチェックを入れ「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
「PATHへの追加(再起動後に使用可能)」にチェックを入れる
それ以外はお好みでチェックを入れ「次へ」をクリック
「インストール」をクリック
インストールが始まる(すぐに終わる)
「Visual Studio Code を実行する」にチェックを入れて「完了」をクリック
Visual Studio Code が起動する
言語を日本語にするために、右下の「インストールして再起動」をクリック
Visual Studio Code が再起動され、言語が日本語になる
これでVisual Studio Code のインストールは完了である
Cloud LaTex のアカウントを作成する
↓Cloud LaTexの公式サイトにアクセスする
「新規登録」をクリックする
アカウント登録画面に進むので、ユーザー名やメールアドレスなどの情報を入力する
入力し終えたら「登録する」をクリック
登録したメールアドレス宛に認証メールが届くので「メールアドレスの受信確認」をクリックする
アカウント登録が完了する
マイページにアクセスする
右上のユーザー名をクリックしてプルダウンを開き「プラグイン連携」をクリック
アカウント作成の時に設定したパスワードを入力して「トークン生成」をクリック
client と access-token をコピーしてメモしておく
「client」「access-token」の2つがわかっていればOKである
Visual Studio Code で拡張機能をインストールする
Visual Studio Codeを開き、「Ctrl+Shift+X」で「拡張機能」を開く
左上の検索窓に「cloud latex」と入力し、出てきた「Cloud LaTex」の「インストール」をクリックする
左側に「CL」というアイコンが追加されるのでクリックする
「Set account」をクリックする
「メールアドレス」「client」「access-token」を順番に入力する
「Your account has been validated!」という通知が出れば連携の設定は完了である
Cloud Latexで作成したプロジェクトをvscodeで編集する
Cloud Latexで作成したプロジェクトをVisual Studio Codeで編集するにはProject IDを取得する必要がある
例として、ウェブ上のCloud Latexで適当なプロジェクトを作成する
今回は「テンプレートから作成>日本機械学会>作成」をクリックした
左下に「日本機械学会」という名前のプロジェクトが追加されるので、クリックする
URLを確認する
「https://cloudlatex.io/projects/XXXXXX/edit」となっている6桁の数字「XXXXXX」がProject IDである
Project IDをメモしたら右上の家のマークをクリックしてマイページに戻る
Cloud LaTexと連携させるためのフォルダをローカルの好きな場所に好きな名前で作成する(今回は「C:\Users\XXX\Desktop\日本機械学会」を作成)
Visual Studio Codeを開く
「Ctrl+Shit+E」でエクスプローラを開き、「フォルダーを開く」をクリック
先ほど作成したフォルダを選択して「フォルダーの選択」をクリック
フォルダが開くので左側にある「CL」のアイコンをクリックする
「Project Setting」をクリックすると「設定」のファイルが開く
「ユーザー」と「ワークスペース」という2つの設定タブがあるが、「ワークスペース」タブの設定を変更する
「Cloudlatex: Enabled」にチェックを入れ、「Cloudlatex: Project ID」に先ほど確認した数字を入力する
2つとも入力したら、右下に出てくる「Restart VSCode」をクリックする
「Project files have been synchronized!」という通知が出てくれば成功である
「Ctrl+Shift+E」でエクスプローラーを開くと、Cloud LaTeX上のファイルが同期されていることがわかる
ローカルのLaTeXプロジェクトをCloud Latexにアップロードする
先輩などからもらったTeXのデータをCloud LaTeXにアップロードして、VSCodeで編集する方法を説明する
例として、日本航空宇宙学会のテンプレート「Tex(for windows)」を使用する
とりあえずTeXに必要そうなファイルをすべて選択して右クリックし、「送る>圧縮(zip形式)フォルダー」をクリックする
以下のようなzipファイルができる
Cloud LaTeXのマイページにアクセスし、「新規プロジェクト」をクリック
「ZIPをアップロード」を選択してzipファイルをアップロードし、「作成」をクリック
これでCloud LaTeX上にLaTeXプロジェクトをアップロードできる
あとは先ほどと同様の手順でVSCodeと連携させればいい
- Project IDを確認
- Cloud LaTeXと連携するフォルダをローカルに作成
- VSCodeで(2)のフォルダを開く
- CLのProject Settingでワークスペース設定の「Enabled」にチェックを入れてProject IDを入力
- VSCodeをリスタートする
Visual Stuido CodeでPDFのプレビューを確認する
現時点ではpdfファイルのプレビューを見ることができない
pdfファイルのプレビューを見れるようにするために、「LaTeX Workshop」という拡張機能をインストールする
エクスプローラーを開き、「.vscode」というフォルダの中の「setting.json」というファイルを次のように書きかえる
{
"cloudlatex.enabled": true,
"cloudlatex.projectId": XXXXXX,
"latex-workshop.latex.autoCompile.run": "never",
"latex-workshop.latex.outDir": "./",
"[latex]": {
"editor.formatOnSave": false,
},
"latex-workshop.latex.autoBuild.run": "never"
}
Latex Workshopの自動コンパイルを無効化の設定「"latex-workshop.latex.autoCompile.run": "never"」が効いてないようなので、設定のほうも変更する
左下の歯車のマークをクリックし、「設定」をクリックする
設定の検索窓に「latex workshop auto run」と入力し、「ワークスペース」タブの「Latex-workshop › Latex › Auto Build: Run」を「never」に設定する
エクスプローラーからpdfファイルを開き、「このまま開きますか?」から「'*.pdf'の既定のエディターを構成する>LaTeX Workshop Internel PDF Viewer」をクリックする
これでVSCodeからPDFのプレビューが確認できるようになった
まとめ
WindowsのVisual Studio CodeでCloud LaTeXの実行環境を構築する方法を説明した
これで煩わしいLaTeXのインストール作業から解放された
↓参考
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