QX-20設計資料②:設計要求の決定

QX-20の設計要求の決定について説明する

はじめに

航空機の設計は,顧客の求める設計要求を満たすように設計を行う

実際の航空機に求められる設計要求には,次のようなものがあげられる

Aircraft Design: A Systems Engineering Approachより引用

それでは鳥コン滑空機における顧客とは誰だろうか

筆者は部員,パイロット,大会主催者,そして設計者本人だと考えた

それでは各々の設計要求を説明していく

部員からの設計要求

部員からの設計要求は,鳥コン前の7月ごろに行われるキックオフミーティングによって話し合われる

(ちなみに大会前にキックオフミーティングが行われるようになったのはQX-18からで,少しでも早く機体コンセプトを決定し,設計者の負担を減らそうという配慮のためである)

QX-20のキックオフミーティングは2019年6月22日に行われた

そこでの話し合い結果を示す

【QX-20でどんな機体を作りたいか】

  • 安全に飛ぶ機体
  • パイロットが操縦しやすい機体
  • 九大の強みを生かした機体
  • 鳥コンに出場できる機体
  • 飛ぶ機体
  • チャレンジ精神旺盛な機体

これらは次のようにいいかえてもいいかもしれない

  • 安全に飛ぶ機体 → 安全性
  • パイロットが操縦しやすい機体 → 操作性
  • 九大の強みを生かした機体 → 独自性
  • 鳥コンに出場できる機体 → 市場性
  • 飛ぶ機体 → 飛行性能
  • チャレンジ精神旺盛な機体 → ??

パイロットからの設計要求

QX-20のパイロットは,パイロット1年目ということもあり,冒険はせずに確実に飛べるような機体にしてほしいという要求があった

これは年度によってさまざまで,QX-19ではパイロットの要望によりテールを切り詰め運動性能を上げたハンググライダーに近い機体が設計された

チームの期待を背負い,1年間トレーニングに励み,命を懸けて10mの高さから飛んでくれるパイロットのために,QX-20ではパイロットからの設計要求を最優先で設計を行った

大会主催者からの設計要求

大会ホームページより,出場チーム募集のお知らせの一部を引用する

いつも「鳥人間コンテスト」をご支援いただき誠にありがとうございます。事務局では「第43回鳥人間コンテスト2020」を開催する予定で、準備を進めています。「滑空機部門」と「人力プロペラ機部門」の2部門で出場チームを募集いたします。

子どもの頃からの夢。大きな“紙飛行機”で空を飛んでみたい

愛する人に大空を舞う姿を見せ、告白したい

学校が廃校に・・・最後にみんなで力を合わせ、同じ夢を見たい

村の名産を使った飛行機を作って、ウチの村をアピールしたい

などの想いを胸に、初めての挑戦であっても、大きな“夢”ある飛行で羽ばたこうとするチームを大募集いたします!
創意工夫にあふれた機体で、琵琶湖に情熱と夢を!
空を飛ぶための斬新なアイデア、ユニークなデザイン、カラーリングなど、 独創性、チャレンジ精神に溢れる新しい“鳥人間”たちに、出会えることを期待しています。

ということである

設計者本人の設計要求

これは設計要求というか,こんな機体が作りたいという設計者の思いだといえる

QX-20の設計者に立候補するにあたって次のようなことを考えていた

  • 新しい機体形状に挑戦したい
  • 琵琶湖で唯一の機体を作りたい

詳しく説明すると長くなるので省略するが,設計者は完成した機体を見て最大限にニヤニヤできるような機体を設計するべきだと思う

熱く燃え上がるような情熱があったほうがそれから続く長く険しい設計の作業にも精が出るというものである

まとめ

それぞれの設計要求を求めると次のようになった

初めてのパイロットでも操縦しやすく安全で,九大の強みを生かした琵琶湖唯一の新しい形状で,大会に出場できかつ優勝も狙えるような機体


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