小型DLGグライダー Cheeper Bird Carbon Lightの製作記録
はじめに
今年の3月ごろに作った自作グライダーTRAVELがついにぶっ壊れてしまった
…の直後 pic.twitter.com/CmXL6YAWoj
— いーそー (@mtk_birdman) August 3, 2020
そろそろ新型機を作ろうかと思っていたのでちょうどよかったが,新型コロナウイルスのせいで作業場が封鎖されてしまったので断念
というわけでせっかくなのでCarbonの完成機を買うことにした
夏休みも作業できんかったらヤケF3K買いしよう
— いーそー (@mtk_birdman) August 3, 2020
いろいろ調べた結果,Cheeper Bird Carbon Lightを購入することにした
≫購入元:RC-Sailplane.com
ウクライナの会社のDLGらしいが,Cheeperでいくら検索しても出てこない
やっとのことでこのサイトにたどり着いた
≫Mini Dart - DLG model F3K
機体名と塗装は違うが,諸元と組み立て説明書が全く同じなのでおそらくCheeper=Mini Dartだと思われる
諸元
Cheeperの諸元はこんな感じ
せっかくなので同じ小型DLGであるホリデイと比較してみる
≫小型SALグライダーホリディ
Cheeper | ホリデイ | |
Wingspan [㎜] | 1000 | 1060 |
Wing area [d㎡] | 11.6 | 13.8 |
AUW [g] | 125 | 130 |
airfoil | AG-45 AG-455 AG-46 AG-47 | AG12MOD |
RC | ELE, RUD, 2AIL 4CH | ELE, RUD 2CH |
ちなみにAUW (All up Weight)はFlying weightと同じ意味
Cheeperは,より高速・高機動なホリデイといった感じだろう.最高
メカ選定
基本的にはRC-Sailplane.comで紹介されているものをまんま購入した
機体 | Cheeper Bird Carbon Light | (税込) ¥28,000 |
送信機 | フタバ6K 飛行機用T/Rセット | |
受信機 | 空用 2.4GHz 6chレシーバー R2106GF | 特価(税込) ¥6,732 |
バッテリー | PEANUTS Li-Po バッテリー 3.7v 300mah | 3個セット(税込) ¥1,930 |
サーボ | Tahmazoサーボ TS-1002 (HV対応) | 特価(税込) ¥2,800×4 |
延長コード | サーボ延長リードワイヤケーブル | |
合計 | ¥47,862 |
サーボに関してはRC-Sailplane.comで機体と一緒に購入すれば定価の¥3,630よりも安く買える
Li-PoバッテリーのコネクタはBECコネクターに付け替えた
延長コードはエルロンのコードを延長するのに必要
合計で¥47,862.奇しくも今年コロナの影響で中止になった某大会の旅費と同じくらいになった.実質無料
製作
Cheeperではわかりやすい写真付き説明書がついているので,それを見ながら製作していく
≫説明書:Cheeper Assembly instruction.pdf
必要な道具
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説明書にはこのように書いてある.実際に使ったのは以下の通り
- 瞬間接着剤
- 5分エポ
- マステ
- 紙やすり200番
- ドリルΦ2
- カッター
- ドライバー
- 定規
- ペン
主翼
主翼にエルロン用のサーボを取り付ける
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本当はエルロン用にもL字型のピアノ線がついていたが,片翼のピアノ線を折り曲げたら折れてしまったので,ゼムクリップを2本接着してマステでぐるぐる巻きにしたもので代用した
ピアノ線にしろゼムクリップにしろ,TS-1002のサーボホーンに空いている穴より若干太かったので,キリを使ってサーボホーンの穴を拡張した
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エルロンサーボのコードを通す穴は説明書のようなΦ5㎜の穴ではなく,カッターを使って長方形にくり抜いた
カッターだけでもできないことはないと思うが,Φ2㎜くらいのドリルを使って発泡をほじくったほうがやりやすかった
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翼端のペグも,カッターで表面のカーボンを長方形に切り抜いてからキリやドリルで発泡をほじくった
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握り心地が良い感じになるような角度で5分エポで固定した
説明書にも書いてあるが,瞬間接着剤はコアの発泡を溶かすので使ってはいけない
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尾翼
胴体パイプの側面にカーボンロッドを沿わせて座屈防止のガイドを瞬間接着剤で取り付ける方式はホリデイと同じ
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水平尾翼はボルトで取り外し可能,垂直尾翼は瞬間接着剤で胴体パイプと結合されている
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裏側はこんな感じ
L字のピアノ線とカーボンロッドを瞬間接着剤でくっつけて,熱収縮チューブで固定する方式もホリデイと同じ
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水平尾翼マウントや垂直尾翼を挿しこむための胴体パイプの切れ込みは,デフォルトでは全然直角になっていない
200番当たりの紙やすりを使って,主翼に対して水平・垂直になるよう調節した.まだ歪んで見えるって?細かいことは気にすんな
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胴体・メカ搭載
今回の1番の鬼門
受信機R2106GFは上のカバーを外して胴体ポッドの奥深くに挿しこむ.このとき胴体ポッドの側面を指でつぶして断面が縦長になるようにするとすんなり入ったりする
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ELE・RUD用のTS-1002は,2つまとめてコードごとマステでぐるぐる巻きにして,瞬間接着剤で胴体パイプに貼り付けた
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サーボホーンの穴は接着の前に拡張しておいたほうが良い
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説明書には,Li-Poバッテリーの大きさは30㎜×17㎜が良いと書いてある.
PEANUTS Li-Poバッテリーは30㎜×20㎜×5㎜だが,ぎりぎりいける
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若干閉まりきってないような気がする
胴体ポッドの後ろから出ている白い細い線はR2106GFの受信アンテナ
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組み立て・重心調整
組み立てた時の裏側はこんな感じ
エルロンのコードはもうちょっとスマートにできそうな気もするが,こんな見た目でも素晴らしく飛ぶ
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重心位置はCheeper Assembly instruction.pdfでは指定されていないが,だいたい主翼前縁から52㎜の位置になった
まあ,あれだけ胴体ポッドが小さかったら普通に作ればだれでも同じ重心位置になりそうな気がする.まさに設計の勝利
全備重量は計測機器がないのでわからない
恒例のやつ
シャカシャカシャカシャカショカシャカ pic.twitter.com/EHVZyp9ogR
— いーそー (@mtk_birdman) August 17, 2020
初飛行・その後
風のない晴れた日の早朝に初飛行
— いーそー (@mtk_birdman) August 17, 2020
重心位置も問題なし.SALで投げてみても問題なし
360°ロールもお手の物
余裕の360°ロール
嘘みたいな機動力 pic.twitter.com/MKQwy5yD78
— いーそー (@mtk_birdman) August 17, 2020
今日も一日
機体にマイナスGかけないマン pic.twitter.com/fDukoKcSJy
— いーそー (@mtk_birdman) August 18, 2020
今日も一日
いい天気 pic.twitter.com/eWOrAHQDQO
— いーそー (@mtk_birdman) August 23, 2020
まとめ
Cheeperとの楽しい日々が続きそう
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